アシンメトリー



 非対称は覚悟した恋だった。
 けれど、自分の方に片寄る重みで、胸が少し痛い。

 

 


 痕を付けられるのは、正直とても困る。
 キラは襟元から覗きそうな情交の痕を見つけて、整った眉を僅かにしかめた。
 服の上からだと気にしなければ判らないほどの小さな痕だが、他の人間に見つかりはしないかと冷や冷やする。
 それ以上に、これが『所有の証』だというのだから、余計に困る。
 そう言うと、フラガは、「へえ、そう」と小さく笑うだけなのだけれど。
 誰かのものにはなりたくないのだ。
 誰か一人を決めてしまいたくないのだ。
「・・・まったく」
 小さな息を吐き出すと、キラは制服をきっちりと上まで止めた。
 シャワーの水気を払うと、シャワールームから出る。
 士官室を与えられて善かったと思う。この痕だらけの体で一般のシャワールームを利用するわけにはいかない。
 お互い忙しかったこともあって体を重ねる回数は減ってきているが、その分どうもフラガのセックスが濃厚になったようにキラは思う。
 負担は大きいけれど、体を預けている間は、自分が求められているようで嬉しい。
 けれど、それはほんの夢に過ぎない。夢はいつか醒める。醒めて自分は一人になる。
 現に、今だって行為の後に二人で同じ寝台で眠るというような、そんな甘ったるいことはしない。
 どちらの部屋で行うにせよ、終わればそこまでだ。あくまで性欲処理だと割り切らなくてはやっていけない、とキラは思っている。
 キラ自身、態度がそっけなくあるように努めている。それが自分の位置だと思うからだ。
 フラガは元来、正常な男だ。こういう状況だから同性である自分を求めざるを得ないのであり、どのみち船を降りてしまえば、その時にこの関係も終わるだろう。
 実際、船の上でさえもフラガはラミアス艦長にちょっかいをかけ始めているらしい。ならば、自分の役目が果たされるのも近い。
 だからこそ、自分達の関係は一時のものであり、決してそこに感情が存在してはならない、と――
 キラも頭では判っているのだが、冷静を装ってフラガの寝台を後にするたび、あるいはいつもの軽い笑みを浮かべたフラガが自分の部屋から出ていくとき、胸に響く痛みだけは抑えようもない。
 それが何と言う名前の感情であるのか、薄々感じていることではあるけれど、意識したことはない。
 意識してしまえば止まらなくなってしまうから、気付かないフリをして過ごしている。
 だが、それもいつまで持つのだろうか。
 そう思った矢先、部屋のインターフォンがブザーにも似た音を上げた。
 キラは濡れたままの髪を拭きつつ、きっちり制服を着ていることを確かめてから声をかける。
「・・・誰ですか?」
「俺、サイだけど。――なあキラ、今ちょっと善いか? フレイのことで・・・」
 またか、とキラは一瞬顔をしかめた。
 フレイが自分に近付くようになって、サイがこうしてキラに話し合いの場を持とうとすることは何度もあった。
 おそらく、自分にフレイが心移りした――と思っているに違いない。
 実際がそうではないことくらい、いかな鈍いキラだって判る。フレイが自分に近付くのは、恋だとか愛だとかいう盲目的な理由ではない。 
 フレイはもっと打算的だ。一度頭が冷えてしまえば、彼女が求めているのが自分ではなく、『コーディネーターの狂戦士』だというくらいは容易に判る。
 だが、サイにその総てを説明したからといって彼が納得するわけではないし、そんな彼女の姿を認めようとしないかもしれない。
 キラはしばらく逡巡した後、部屋のロックを解いた。
「善いよ。――入って」
 目の下に隈を作ったサイが士官室に入って来る。
 何となくおどおどとしているのがサイには判った。
 何を恐れているのだろうかとキラは思ったが、時間が経つにつれて、それは仮にも自分の『上官』であるキラへの失礼に当たりはしないかと、そんな妙な義理感からくるものだと判った。
 いつの間にか壁が出来てしまっているような気がして、少し胸に冷たい風が吹いた。
 いつも自分の望まないほうへ状況は動いてしまう。その現実をどうにかしようと、結局は軍に残ってしまったけれど、もしかしたらここにいる以上はずっとそれは変わらないのかもしれないと絶望的なことを考えてみる。
 勧められて向かいの寝台に腰掛けたサイが、なるべく冷静を装って口を開いた。
「・・・士官室って、意外と広いんだな」
「ああ――まあね」
「今日は、・・・これからまた寝るところ――なワケないか」
 サイがちらりとキラの制服に目を走らせて言う。
「うん。もうすぐ交代なんだ」
「そっか。・・・ま、アークエンジェルのパイロットって、お前かフラガ少佐しかいないもんな」
「――そうだね」
「俺もミリアリアと代わってきたトコ。今のところ敵の姿も無いし、ブリッジも少し空いてる」
「そっか」
 二人の間に、しばらくの沈黙が流れる。
 キラは『フラガ少佐』の言葉に声が上ずりそうになったが、何とかそれを抑えて飲み込んだ。
 実際この船には自分とフラガしかパイロットがいない。戦闘に備え、どちらかがいつでも出撃できる準備を整えておく必要がある。
 それだけだ、ただそれだけのことだ――
 キラが自分に言い聞かせるように繰り返し心の中で呟いていると、サイが思い切った口調で声を上げた。
「なあ、キラ。――その、・・・フレイのことなんだけど」
 サイはじっとキラを見て続ける。
「その――フレイさ、結構周りとか見えなくなることがあって、・・・お父さんが亡くなったりして、精神的に不安定だというか・・・」
「・・・・・・みたいだね」
「で、あんまり彼女のことを真に受けないで欲しいんだ。その――後で後悔するようなことになっても・・・困るし」
 語尾が弱々しげに消える。
 精神的に不安定だというならば、あのときの自分も確かにそうだったとキラは思った。
 もう限界だった。いっぱいいっぱいだったのだ。何も考えたくなかった。――何も。
 まるで爆発するように様々なことが頭の中を流れ、それは濁流のように理性さえも飲み込んで闇の彼方へ流れ去る。
 そしてその後には、まるで空っぽになってしまった自分だけが残るのだ。
 その感覚をキラはよく知っている。
 そういう時の人間がどれだけ危険であるかということも。
 歯切れの悪いサイに、キラは問い掛けた。
「・・・後悔するようなことって?」
「だ、だからその――ええと・・・」
「同じベッドで寝るとか・・・そういうこと?」
 直截的な尋ね方ではなかったのだが、落ち着いたキラの口調に、サイは顔を真っ赤にして頷いた。
 それならもう遅い、と心の中でキラは呟いた。もうフレイを抱いてしまった後だ。
 不意にそんなことを冷静に考えている自分が可笑しくて、少し嘲笑する。
「なあ、まさかキラ、フレイを――」
 サイは冗談を装ったような口調で尋ねかけて、キラの顔に浮かんだ暗い表情に気付いたのだろうか、その言葉を止めた。
 そして、何も答えを返そうとしないキラに、ハッとした顔をした。
「まさか、キラ――!」
「フレイが言っただろう。あの日は――同じ部屋で寝た」
「そりゃあ言ったけど、でもあれは、その・・・、だってここにはベッドだって二つあるし――」
「・・・サイ、」
「だってお前は俺の友達で、フレイは――」
 フレイは、とサイは掠れた声で呟いた。
 認めたくないのだろう。隈の出来た目は大きく見開かれ、眠っていないのか僅かに充血している。
 サイは立ち上がり、向かいの寝台に腰掛けたキラの襟元を掴むと、顔を近づけて言った。
「な、違うよな、キラ? フレイとは何にも無かったんだろう? ――そうだよな?」
「・・・・・・サイ」
「何にも無いんだって、無かったんだって・・・言えよキラ。それでフレイのことはもう気にするな。そうしたらまだ――俺達は戻れるから」
「・・・サイ・・・」
 俺達、というのがサイとフレイのことではなく、サイと自分との友情関係であることに気付き、キラは一瞬目を逸らした。
 フレイが好きなのは自分なのではなくサイなのだと、何度も言おうとして口を噤んだ。
 意味が無いと思ったからだ。それを言ったからといって、それこそ何の救いにもならない。現実は変わらない。過去も変わらない。
 キラは項垂れると、聞こえるか聞こえないかの小さな声で呟いた。
「――ごめん」
 それはフレイを抱いたことに対する謝罪ではなく、そうすることで壊してしまったサイとの友情関係への詫びのつもりだった。
 だが勿論、その言葉を耳にしたサイは、キラの心など判りはしない。
 サイはくぅっと眉を歪ませると、顔を真っ赤にして、キラの襟元ごと寝台に押しつけ、ガクガクと強く揺さぶった。
「・・・ッ何で! 何でそんなことしたんだよ! お前だってフレイと俺のこと判ってたはずだろ!?」
「サイ・・・苦しッ・・・」
 襟元を揺らされ、キラの視界が上下する。息が出来なくて肩が揺れた。
 目の前がかすんで、サイが鬼のように怒っていること以外はよく判らない。
 げほげほと咽ると、喉の奥が熱くなってズキズキと痛んだ。
 サイはなおもキラの体を揺らして叫ぶ。
「返せ、返せよっ! 俺に返せよ、お前が奪ってったモン全部――!」
 そのとき、乱暴に揺らしていた襟元のファスナーが反動で大きく弾けた。
 しまったとキラが思う暇もなく、サイの手が不意に止まり、その手が震えるように離れた。
 視線が鎖骨の辺りに注がれているのが判る。キラは顔を背けた。
「な・・・んだよコレ――」
 サイは動揺した声を上げた。
 サイの視線の先。開かれた軍服の下にある隠し切れていない情交の痕が、今やそこに晒されているはずだった。
「コレ・・・・・・まさかフレイが?」
「違うよ!!」
 強い調子でキラは言い放ち、慌てて襟元を指先で寄せると、寝台の上であとずさった。
「違うって・・・じゃあ何なんだよソレ・・・?」
「・・・・・・」
「なあキラ、――お前まさか他の女の子ともそんな・・・」
 キラは黙ったまま、視線を逸らした。
 サイの怒りが霧散するように消え、その代わり驚きの色でいっぱいになった目がキラをじっと見つめる。
「ちょっとお前、・・・見せてみろ」
 サイはキラに近付くと、その手を押さえて上着のジッパーを総て開けた。
 キラはもはや抵抗することもせずに、シャツが捲くりあげられるのに身を任せている。
「・・・んだよ・・・コレ・・・」
「・・・・・・」
「何でこんなの・・・」
 鎖骨から胸へ、そして見えないけれど下半身へと続く痕は、それだけでもうサイの頭を混乱させた。
 それも一つや二つではない。無数にある。しかも消えかけているものもあれば、付けられたばかりのような真新しいものもある。
 サイは信じられないような目つきでキラを見た。
「凄い数だぞ、これ・・・!」
「・・・放っておいてくれよ。――サイには関係ないだろう?」
「関係ないわけあるかよ! どうしたんだよコレ・・・、お前、一体何を――」
「うるさいな! 放っておいてって言ってるじゃないか!」
 キラは大声で言い返すと、シャツを再び下ろし、サイの手を跳ねのけた。
 いつにないキラの乱暴な言い様に、サイは何かに気付いたように目を見開き、そして震える声で口を開いた。
「まさかコレ――、女の子じゃ・・・ない・・・?」
 キラは顔を背けたまま、目を僅かに細める。
「だって・・・そうだろ、この船には女の子ってフレイとミリアリアくらいだし――、まさか艦長やバジルール中尉がそんなことをするわけ――無いし、」
「・・・・・・善いだろう、誰だって」
「善いわけないだろう! こんな――だって、お前、男と・・・・・・!」
「・・・・・・っ」
 サイが再びキラの襟元を掴んで揺さぶる。
 今度は怒りに任せてではない。瞳に写っているのは心配そうな色合いだ。
 元々一年年長のサイは、カレッジのゼミでは皆の相談役のような位置にあった。キラのこともよく気にかけていた。
 その思いが怒りと入れ替わってしまったのだ。
「まさかお前、・・・何か酷い目に合ってるんじゃないだろうな? それで最近様子が可笑しいなら――」
「ほっとけって言ってんだろ! 僕はフレイを抱いたんだぞ! ・・・君を裏切ったんだ!」
「フレイとのことも何か関係あるんじゃないのか? なあ、何があったんだよ、・・・どうしたんだよお前!」
「どうもしてないよ。・・・だからもう善いだろ! 離せ、離せよッ――」
「ちょっと待てよキラ――」 
 サイを押しのけてキラは起き上がろうとするが、なかなかサイの力が強く、上半身を押さえられていることもあって力が入らない。
 もう放っておいてくれよ、と何度目かになる言葉をキラが叫ぼうとしたとき、アンロックのままだった士官室の扉がシュインと音を立てて開いた。
「坊主? そろそろ交代だぞ・・・と」
 その声に、キラは思わず額に手を当てた。
 本当に、都合の悪い時というのは重なるものだ。
 サイはと言えば、振り返ってその人物を見止めると、唐突にわたわたと慌てて寝台から降りた。
「フ・・・フラガ少佐・・・っ」
「ん? 君は確か二等兵の――」
「サ、サイ・アーガイルです」
 サイはきっちりと敬礼をして、口ごもりながら言った。
 フラガは「敬礼は要らないよ」と笑いながら言って、
「それよりも二等兵の君がどうしてここに?」
「え、・・・あ、その――話があって、だから・・・」
「ふうん。・・・ま、仲が善いのはいいことだがなァ」
 フラガはちらりともキラに視線を走らせず、いつもの軽い口調でサイとのみ会話を交わす。
 それがキラには逆にプレッシャーになる。
 別にどうってことはないさ、とキラは自分に言い聞かせた。
 ただ単に、サイが自分の体を寝台へ押し付けているときに、フラガがこの部屋を訪れたというだけの話だ。
 やましいことなど何も無い。
 ・・・それ以前に、やましいことに罪悪感を感じる必要だって、本当は無いのだ。
 キラはフラガに背を向けて服を整えた。
「まぁでも一応ここは士官室だからな、一般兵が入るのは止した方が善い」
「はい。――あ、でもフラガ少佐、」
「仲が善いのはいいことだけど、やっぱこういうことはちゃんとケジメ付けた方が善いんだ」
 その言葉に、サイは一瞬の後、「・・・はい」と素直に頷いた。
 そして、フラガに一礼をして部屋の扉を開け、そして出る前に一度キラを振り向いて言った。
「今度、もうちょっときちんとした話を聞かせて欲しい」
 キラはサイの方を振り向かず、判った、と小さく呟いた。
 やがて扉が開く時と同じ音を立てて閉まる。
 その直後、ピピピッと電子音がした。――コンソールのロックの音だ。
「やれやれ・・・」
 フラガがキラにゆっくりと近付いてくる。
 キラは襟元を押さえたままで口を開いた。
「・・・交代ですか」
「ああ、マードック曹長から六時過ぎには来てくれって伝言」
「六時――、まだ時間がありますね」
 キラがそう言うか言わないかのうちに、いつの間にかキラの背後に立っていたフラガが、ゆっくりと腕を回してキラの首元に小さく口付けを落とした。
 ピクン、とキラの体が揺れる。
 フラガのセックスが濃厚になった分、自分の体は敏感になったのかもしれない、とキラは馬鹿なことを思う。
「そんなこと判ってただろ」
「・・・何を」
「だからわざわざ交代時間の二時間も前に準備したりするんだろ?」
「――だから、何を」
「二時間・・・、ちょうど善い時間だもんなァ。腰が砕けない程度のさ」
 フラガは耳元で低くそう呟くと、ちゅぷりと舌をキラの耳に入れる。
 耳腔をゆっくりと弄ると、舌の動きに一々反応するキラを面白そうに眺めた。
「・・・ッア、・・・ん・・・ウ・・・」
「でもあんまり激し過ぎると戦闘配備になったら困るしなァ」
「少佐はいつだって激しいじゃないですか・・・ッ・・・ァ・・・」
「激しいのは俺じゃなくてお前の色気」
「・・・何をフザけたことを――」
 溜息をつく振りをして、フラガの愛撫から逃げる。
 だが細い体はやすやすと捕らえられてしまい、キラはすぐにフラガに押し倒された。
「あ。・・・何だ、ファスナー取れてるぜ、ココ」
 キラの服を脱がせていたフラガが、一番上の襟元を指して言った。
 よっぽどサイは強く揺らしたのだろうか、ファスナー部分が布地から取れかけている。
「さっきの子――サイだっけ、そんなに激しかったんだ?」
「・・・そんなんじゃないですよ」
「あーあ。俺お邪魔だったかなぁ」
 軽い口調で言うフラガの言葉に、キラは何も答えず、そっぽを向いている。
 ああ、やっぱりと心のどこかが囁く。
 自分とサイが絡んでいる場所を、フラガに怒鳴り込んで貰いたかったわけではない。
 そういう関係ではないし、フラガはその辺りのことはきちんと弁えた男だ。たとえこの船の上で誰かの情交の現場を見つけたとしても、苦笑いをして注意してお仕舞いだろう。
 だが――心の片隅で、ほんの少しだけ期待をしていた自分もいたのだ。何をしていたのかと問い詰められることを。激情にまかせたフラガの姿を見ることを。
 しかし結局、所詮自分はフラガにとって、一時の玩具に過ぎないのだということを、キラは痛いほどに唇を噛んで感じた。勿論それを感づかせはしない。
 ――考えてみれば、むしろ玩具ですらないのかもしれなかった。
 玩具なら所有者がいる。それがどんな玩具であっても、捨てるのをそう易々と認める所有者は少ないだろう。
 いや、そんなことを考えたかったのではない――と、フラガの愛撫を受けながらキラはゆるりと頭を振る。
 そんなことは千も承知だ。熱を交わす時間を共有するだけの、それだけの関係。それが自分とフラガに流れるものだ。それ以上のものは決して無い。
 だから、こんなことは当たり前だ。当たり前のことなのだ。そう言い聞かせると、その分心が空っぽになっていく気がした。
「・・・うっわ」
 フラガがキラの服を脱がせて行くと、昨今彼自身の付けた情交の痕が露になった。
 それを見て、フラガが軽い笑みを浮かべる。
「・・・もしかして俺以外の奴のもあったりして?」
 その言葉に胸がズキリと痛んだが、最後の意地でそれを隠し、キラは僅かに口元を上げた。
 そうだ、この想いだけは悟られてはならない。
 非対称なのは、判っていたことだから。
 せめてこうして体を繋いでいられるだけでも、それだけでもと思ってしまう自分がいるから。
 大切な者を失わないために。
 もう大切な人は作らないと決めたから。
「――ご想像にお任せしますよ」 
 キラがそう言うと、フラガはくぅっと目を細め、そのまま二人は雪崩れ込むように絡んで行った。


 (終)






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